SH療法について

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SH療法(取り外し式矯正)

歯列不正における現代社会の問題

レーザー治療とは

歯科界では「修復」の医療から「健康を支える」医療への転換が起こっています。
むし歯や歯周病など細菌由来の疾病は克服されつつあり、予防が診療の中心となる歯科医院がかなり増えてきました。
しかし、予防にはいくつもの壁があり、その一つとして歯列不正があげられます。
その歯列不正の多くは狭いお口である「狭窄歯列」(歯が立ち上がって並ぶことができない歯列不正のために口の中が狭く低い状態、未完成な歯並び)であり、それは遺伝によるものだけでなく成長期の授乳や食事等の環境によって顎の発育が促せなかったことによることが様々な研究や調査で分かってきています。

SH療法は、「就寝時だけ取り付ける矯正療法」です

SHTAは独自に開発したスライデックス(slidexR)というスプリングを組み込んだ取り外し式装置(SHA)によって、夜間睡眠時8時間を目安に、その人が正常に発育したであろう顎の大きさまで広げる「顎の拡大治療」が比較的容易にできるようになりました。
それによって、子供はもちろんのこと、成人も治療が比較的容易になりました。
さらには、歯並びだけでなく、歯列不正から起こるむし歯や歯周病だけでなく睡眠時無呼吸症候群、顎関節症など様々な疾患や、鼻炎、頭痛などの諸症状から言葉の滑舌などに至るまで、SH療法によって多くの改善の報告が集まるようになりました。

取り外し式装置(SHA)

SlideXR

歯列が広がって並ぶメカニズム

日大松戸歯学部の葛西教授によると、正常な歯列では上アゴの中央部の側方への成長によって歯列の幅が成長するのだそうです。
しかし近年の児童は口蓋幅の成長が少なく、歯列幅が狭窄し、叢生歯列になるケースが増えています。

また、下アゴの奥歯は内側から萌出するが、しっかりと噛むことで歯が立ち上がり、歯列の幅を成長させるのだそうです。
しかし下アゴもまた下の奥歯は内側に傾いて歯列の幅が狭窄したままで叢生歯列になるケースが増えています。
SH療法はSH装置を使うのとしっかり噛むことを繰り返すことで、正常な歯列への発育を促します。
これは子供の症例だけでなく成人の症例にも当てはまることです。

よくあごが広がると言われますが、実はアゴである「骨体最大幅」も「骨体基底幅」はほとんど変わりません。
変わるのは「歯列の幅」だけになります。
アゴが広がるといった比喩を使って説明することがあるようですが、実際はそんなことはありえません。
むしろ、左右でしっかり噛めるようになって顔が締まって小さく感じるようになったと感じておられる方すらいらっしゃいます。

歯並びだけでなく心身への効果

SH療法は単に歯並びをよくするだけでなく、歯並びがよくなることでこのように全身の疾患や症状を予防したり改善することがわかってきました。
SH療法は患者さまの人生を支えるものともいえる治療法です。

不定愁訴とは

不定愁訴(ふていしゅうそ)は、臨床用語で、患者からの「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、「なんとなく体調が悪い」という強く主観的な多岐にわたる自覚症状の訴えがあるものの、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態を指します。不定愁訴による不快な症状は、その人それぞれの環境や季節の変化、疲れ・悩みの溜め込み、あらゆるストレスで自律神経の働きがおかしくなって起こると考えられていますが、その中で、偏った噛み方をして、嚙み合わせが悪いことが原因で起こりうるケースもあります。噛み合せを治すことで、肩こり、腰痛、いびき、耳鳴り、めまい、だるい、疲れが抜けない、眠れないなど不定愁訴が改善する場合があります。

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