顎関節症は、顎の関節やかみ合わせのズレのほかに、顎や首の筋肉疲労、ストレスなどが重なり合って発症します。症状の発現は顎関節のみならず頭部・首・肩など広範囲に発現します。
そのため歯の治療が第一選択ではなく、痛みや機能障害を無くすか軽減する治療が優先される病気です。 そして、大部分の顎関節症は理学療法などの保存的治療と家庭療法で改善できます。
顎関節症
Temporomandibular disorders
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正しい噛み合わせは
健康でいる上の
最重要課題です
当院では、『健康は噛み合わせから』というほど、非常に重要視しております。何故ならば、噛み合わせは、全身のセンサーのような役目をしているからです。
顎関節症とは
顎関節症の主な症状
- 口を大きく開けると「コリッ」という音がする
- 耳の辺りがなんとなく重い感じがする
- 口を大きく開けると関節が痛い
- グッと噛みしめると関節が痛い
- 口を大きく開けられない
- 朝起きると口が開かなくなっていたことがある
- 顎がよくはずれそうになる
- 関節が突っ張ったかんじで、口の開閉がスムーズにいかない
- 左右の関節の動きがずれている
顎関節症の主な原因
原因は様々な要因が重なって発症します。代表的な原因の例としては、
- 生活慣習
- 良くない姿勢でのデスクワーク(パソコン操作時の足組や猫背など)
- 歯ぎしり、くいしばり
- ストレス
- 不正咬合
などがあります。
顎関節症になりやすい生活習慣
- 上の歯と下の歯が接触している
- 歯を食いしばる、歯ぎしりをする
- ほおづえをつく
- 寝転がって本やテレビを見る
- パソコン作業などで、長時間同じ姿勢を続ける
- 下あごを突き出すような姿勢
- 電車や車の中で長時間、居眠りをする
- うつ伏せで寝る
- 枕が高い
顎関節症の治療法
ほとんどの顎関節症は外科や歯を削るなどの不可逆的な治療を必要としません。
大部分が保存的療法で症状が改善されます。以下のような保存療法で対処できます。
ファンクショナルな刺激で、
頭頸部の疼痛緩和や口腔周囲筋の
バランスを調整。
ファンクショナル波形による電気刺激を与えることで、顎関節や咬筋など頭頸部の疼痛緩和や筋肉の弛緩が可能です。
通電した際の皮膚への刺激が少ないので、患者様が快適にご使用いただけます。
REHAモード
TENSまたはEMSを用いた5種類のプログラムを搭載。疼痛の緩和や筋肉の弛緩を行います。
<スウィープ>
<サージ>
<バースト>
MCRモード
微弱な電流により、傷ついた組織の修復を早め、治癒を促進します。
<コンスタント>
REM(リメモリー)モード
不随意的に筋収縮を引き起こし、筋のバランス調整を行います。
<サージ>
CAREモード
疼痛の緩和や筋肉の弛緩を行います。
<コンスタント>
SEQ.モード
REHAモードまたはCAREモードとMCRモードを組み合わせたシーケンシャルプログラムを設定可能。
治療例
顎関節症の治療に用いられるスプリント療法との併用や治療前の口腔周囲筋のバランス調整にも有効です。
顎関節 − 頚椎
顎関節 − 咬筋
セルフケア(自己管理)
顎関節症のほとんどは生活習慣が原因です。 例えば、くいしばり・はぎしり・姿勢・ストレスなど個人によって様々です。
治療によって症状は改善されますが、治療の最終目標は原因を明確にして自己管理(セルフケア)ができるようになることです。
歯列矯正【認知療法】
くいしばり・姿勢の悪さなど良くない生活習慣が顎関節症の原因であることを認識してもらい、これを止めるように意識してもらう治療法です。要するに患者さん自身が気付かなかった「くせ」を発見して、その「くせ」を治すことです。単純なことですが顎関節症を治す最も大切な治療法です。
スプリント療法(マウスピース)
顎関節症の治療法の中で最も一般的な方法がスプリント療法という治療法です。
これは顎関節症の様々な症状に対しての効果があります。スプリントと呼ばれるマウスピース状の装置には様々な種類があり、症状によって使い分けられますが、これを主に就寝時に、上下の顎のどちらかに装着します。スプリントを装着していると、深く噛んだ時に関節に伝わる力が弱くなり、関節や周りの筋肉にかかる負担を軽減します。さらに就寝時の歯ぎしりや食いしばり等の負担も軽減することができます。
治療を施して患者さんが実感された例
- 肩こりが軽減した
- 偏頭痛がなくなった
- 生理痛が軽減した、もしくはなくなった
- 認知症やアルツハイマーが、軽減した
- 背中のハリがなくなった